雪の日に祝福を…。

  


「病院に付き添って下さい。」


「解った。酷い顔だな。」


「でしょうね。思いっきりストレート入ったから。」


 寝かされていながらも嫌味に反応する。


「では、出します。」


「お願いします。」


「燵夜くんありがとう。」


「いいえ。お大事に。」


 扉が閉まる。


「刑事さん。」


「はい?」


「あの2人きっと雇われてます。調べお願いします。」


「子どもに言われなくてもやるよ。」


 刑事は、車に乗っていなくなった。


 》 》


 感情は不思議だ。あの一騒動のあと私は、年末年始仕事を休んだ。
 弱っていた身体と心は、あっと言う間に全てを変えた。


 《 《


「お姉ちゃん。」


「しつこいわねえ。何しに来たのよ。」


「食事、摂ってるかな・・・って心配で。」


「大丈夫よ。子どもじゃないんだから。それよりいいの。」


「え?」


「妊婦が寒空の下出歩いて。」


「運動しなくちゃダメなんだって。」


「そう。そろそろ下にだんなが来てるから・・・帰りなさい。」


「はい・・・・・・お大事にね。」


「さよなら。」