「「解った。」」


 2人で答えるのを見てやはり〝結婚式を挙げれることは〟嬉しく楽しいことなのだと思った。


「じゃあ、また明日。」


 2人の倖せを見ながら1人で帰路に着く。


 》 》


 この頃の私は、報復に溺れ渇きを誤魔化し続けていた。しかしどんなに2人にキツく当たっても私が棄てられたことに変わりはなく・・・この渇きがなくなることなく増していくのだとひしひしと感じていた。


 《 《


「「おめでとう!!」」


 華やかな会場に眩しいライト明るく陽気な音楽そして大きな祝福の声と拍手が周りを包む。
 親族だけのチャペルでの式を終えてすぐに披露宴へと移行した。
 2人の結婚の経緯などあまり興味はないのか招待客は皆楽しんでいた。


「2人とも。」


「お姉ちゃん。」


「私は、これで帰るわね。」


 会が始まったばかりだが邪魔者は、さっさと退散することにした。


「月依。」


「倖せになりなさい。」


 2人に笑顔を残して去って行った。


 》 》


 ひとつの愛に区切りを無理矢理に表面上付けた。
 新たに誓ったのは、もう〝愛に振り回されない〟こと・・・・・・だったのに。