「姉弟? 本当にそう思っているの?」
「だって……私たちずっと……」
その先は言葉にならなかった。
暁の唇が私の唇を塞ぎ、声をなくさせたのだ。
驚いて身を引こうとするが、抱きしめられて逃げ道を失う。
暁の手が支えるように頬にふれ、包み込んでしまうほどの男らしい大きな手とその熱にカッと身体が熱くなった。
どうして? 身体が震える。
「ん」
されるがままだった私は、次第に自分の身体を支えきれず、暁の腕にしがみつく。そうしてやっと暁が唇を離した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…