結局、何度も求められ、しまいにはいつの間にか意識を手放して眠っていたようだった。

目を覚ますと、部屋の中は薄ら明るくなっており、空気からも明け方近くだと理解する。
背中からピッタリとくっついて抱きしめてくる彼を、身をよじって振り返った。

まだ夢の中なのだろう。規則正しい寝息が聞こえ、その眼は閉じられている。
寝顔ですらも綺麗なその顔を、ぼんやりと眺めた。

一晩で暁のイメージが変わった。

いつも家の中に居るから身体も細いのかと思ったが、意外と体力もあり筋肉質でがっちりしている。
本人曰く、仕事柄、運動不足を解消するため週に三回昼間にジムへ通っていたのだという。
体脂肪は一桁だというから驚きだ。