香苗ちゃんのは名案だと思う。


だけど・・・。


「迷惑にならないかな?」


「和希の家族なら大丈夫だよ。

私、小さい頃何回も急に泊まりに行ったり

してたけどいつも歓迎してくれたし」


確かに、佐藤くんの家族なら大丈夫そう。


「じゃあ、お願いしても良い?」


「うん!

今日の帰り約束してるから、一緒に言おう」


小物楽器を片付けながら笑顔で言った香苗ちゃん。


良かった、相談してみて。


あと、昼休み一緒にいて。


「それにしても太一くん、行動力あるよね」


苦笑いの香苗ちゃん。


確かに・・・。


前住んでたとこからここまで

電車で5時間以上はかかるもん。