「でも、美羽ちゃんと毎日会うようになって
だんだん俺の気持ちに変化が出てきたんだ。
最初は本当に妹みたいに思ってたのに・・・
美羽ちゃんといるとドキドキして、
胸が苦しくなるようになった。
美羽ちゃんのことが好きだって気づいたんだ。
それが・・・一緒に帰ったあの日」
そっか、そうだったんだ。
私がお兄ちゃんみたいに思ってる中
先輩はそんな風に思って苦しんでたんだ。
「俺の勘違いじゃなかったらだけど
美羽ちゃんも俺のことお兄ちゃんみたいに見てるでしょ?」
「あ、えっと・・・はい」
「うん、正直でよろしい。
だからね、付き合ってとは言わない。
美羽ちゃんの気持ちを無理やり変えようとも
思ってないから安心してね。
でもね、もし、もしもだけど、自然に
俺への気持ちに変化があったら教えて欲しい。
あと、誰か好きな人ができた時にも。
やっぱ、兄としては知っておきたいしね」
そう言って笑った先輩は、お兄ちゃんそっくり。
いたずらっぽく言って
私を困らせないようにしようとしてる。
「だから、これからもよろしくね。
以上、山本翼からの告白タイムでした」