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香苗ちゃんが佐藤くんから告白されたって
話をきいてからというもの
私は就寝時刻を過ぎても眠れないでいる。
部屋の静けさからすると
3組の2人はもうすっかり夢の中。
私の隣に寝てる香苗ちゃんはため息をついたり
寝返りをうったりしてるから、まだ起きてる。
「美羽ちゃん、起きてる?」
こっち向いて寝返りをうったと思ったら
香苗ちゃんは私の目を見て言った。
豆球にしてるから真っ暗って訳じゃないもんね。
あと、月明かりも入って来るから
香苗ちゃんの顔は割とはっきり見える。
「うん、起きてる」
「何か話さない?寝れなくて」
枕元に置いてる腕時計を見ると
時刻は夜中の1時過ぎ。
「うん、賛成」
私も寝れそうにないから助かる。



