確かに、先輩にはまだ連絡先を教えてない。


だから画面に名前は表示されない。


『このまま3日先輩に会えないんだよ。

ギクシャクしたまま宿泊研修に行っても

美羽ちゃん楽しめないんじゃない?』


返信の言葉を考えてたら

2つ連続で香苗ちゃんからのメッセージが来た。


『うん。香苗ちゃんからメッセージが来る前

ちょうどそんなこと考えてたんだよね』


『やっぱり、そうだと思ったんだよね。

先輩には悪いけど、勝手に教えるね。

090-xxxx-xxxx だよ。

でも、登録する前に電話しなね。

登録しちゃってラインに出るといけないから』


やっぱり、香苗ちゃんは思い切りがすごいね。


今ではもう、入学式の日の

香苗ちゃんの大人しさは思い出せないよ。


『香苗ちゃん、ありがとう!

すぐに電話するね!』


『いえいえ!

良いから、早く電話して早く寝ること。

起きれるように明日の朝電話してあげるから』


『はーい!5時半にお願いします!』