「美羽、明日はお父さんが送るね」


ゴールデンウィークに入る少し前。


明日から2泊3日の宿泊研修って日の夜

部屋のドアをノックされて開けると

お父さんにそう言われた。


「ありがとう」


荷物が多くて集合時間も早いから

どうしようって思ってたから助かった。


「じゃあ、おやすみ。

あんまり無理せず今日は早く寝るんだよ」


「うん、おやすみなさい」


お父さんは私の頭をくしゃっと撫でて

お兄ちゃんの部屋に入って行った。


いつも寝る前にお兄ちゃんの部屋に行くお父さん。


お父さんは私のこともお兄ちゃんのことも

同じように愛してくれているのを知ってる。


だから、私もお父さんのことが大好き。