お兄ちゃんに話すと
何も返って来なくても心が軽くなる。
お母さんの手前、なるべく楽しいことを
話すようにはしてるんだけど
今日みたいなことも少なくはない。
お母さんにとってお兄ちゃんが特別なように
私にとってもお兄ちゃんは特別なんだもん。
お腹の中にいる時から一緒にいて
中身は全然違うけどいつも一緒だった。
“双子なんだから、2人の時は名前で呼んで”
“僕には何でも話してよ。
僕も美羽に何でも話すから”
“中学は別々だけど高校は一緒の所に行こうね”
たくさんの言葉をくれた。
私の一番の理解者であり一番の味方。
お兄ちゃんが亡くなった時、お母さんは私を責めた。
だけど、私も自分を責めた。
“私がいなくなれば良かったんだ”
この考えは今も変わってない。



