もしも羽があったなら・・・




香苗ちゃんに促されて立ち上がった私は

香苗ちゃんの背中を追いかけて佐藤くんの所に向かう。


「佐藤くん、橘くん」


香苗ちゃんが呼びかけると2人同時に振り返る。


「もし良かったら一緒の班にならない?」


香苗ちゃんの言葉に佐藤くんは目を見開いて私を見た。


私、何もしてないんだけどね。


でも、結果オーライだよね。


「うん、良いよ。

まだ女子誰となるか決まってなかったし」


橘くんが言って決定した。


私たちは、4組の3班。


今日から事前学習に当日に事後学習に

たくさんの時間を一緒に過ごすことになる。


宿泊研修、良いものになりますように。