もしも羽があったなら・・・




太一に謝りたいこと、いっぱいある。


「良いよ。美羽がすることには

全部理由があるに決まってるんだから」


そういう風に言ってくれるのは

昔からお父さんとお兄ちゃん

それから太一だけだった気がする。


お兄ちゃんは家族としてもちろん好き。


でも、太一のことは、隼人とは違う風に見てた。


遥の言った通り。


私は太一ばかり見てたんだ。


「太一、ありがとう」


私はようやく顔を上げて太一を見る。


太一は優しく笑って私の拭いきれてない涙を

親指で拭ってくれた。


「あのさ、お願いして良い?」


落ち着いた声で太一が言った。


私は何か分からず首を傾げる。


「佐久間家と一緒に写真を撮って欲しい」


「え?」


太一の家族と一緒に写真?


私は答えを聞いても訳が分からない。