「はい、これで全部だと思うけど
何か忘れ物があったらまた電話してね。
持って来てあげるから」
おばさんとの電話から1時間も経たない内に
双葉ちゃんが荷物を持って来てくれた。
「ありがとう、双葉ちゃん」
「良いの良いの。
まぁ、今夜も美羽ちゃんと寝たかったけどね」
“へへっ”と笑って嬉しいことを言ってくれる。
またいつか絶対泊まりに行くからね。
「あ、美羽ちゃん。
何があったか知らないけどさ
帰る時間が分かったら一応
お兄ちゃんに連絡してあげなね。
もし言いにくかったら私から伝えるし」
美羽ちゃん・・・なんて大人なの。
6つも上の私より大人だよ。
私ももう少し大人にならないとね。
「あ、それと、翼くんにもよろしくね。
私も大きくなったら美羽ちゃんちに遊びに
行って、その時お線香あげるから」



