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「おばさん、ごめんね」
「何言ってんの。
どうせ、太一が何か言ったんでしょ?」
聡子の家の前で太一のおばさんに電話中。
太一を放って図書館を出たことと
今日は聡子の家に泊まることを伝えた。
「あ、荷物、双葉に届けさせるから。
聡子ちゃんと遥ちゃんにも久しぶりに
会ったんだから、楽しみなさいね」
おばさん、何でそんなに優しいの。
おばさんの優しさに胸が温かくなって
涙が出そうになる。
「ありがとう、おばさん」
「いえいえ。
またいつでも帰っておいでね」
「うん」
おばさんは“それじゃあね”って話を終わらせて
受話器を置く前に“ちょっと双葉”って
双葉ちゃんのことを呼んでいる。
私も、おばさんの家に生まれたかった。



