桜ときみと

怜が生まれたのは、ご存知の通り19年前です。

本家に生まれた二人目の子。

僕の妹。

怜は、天才だった。忍術、剣術、柔術、果ては茶華道まで完璧にこなした。

幸せだったのはあの子が5つの時まででした。

僕と怜の両親が殺されたのです。

僕が依頼で出ていたときのことでした。

それをあの子は目の前で見てしまった。

殺されたく無い。独りにされたく無い。

そんな想いからかあの子は忍術にのめり込むようになり、異例の8つの時に免許皆伝を受けました。

でもそんな時に、僕と怜が依頼で出ていた時に里が襲われ、義理の両親は亡くなりました。

復讐を行い、里に帰ってきた怜を迎えた人々の目には恐怖の念があったそうです。

僕が里に帰った時には全てが終わっていた。

怜の居場所を探そうにもあの子は天才で、僕じゃ不可能だった。

そんな時に怜が、徳川に頼んで京へ行ったことを知ったのです。

それで僕は京に来ました。

『織田様が見つかった。』

そのことを伝えるためにも。