怜side

私の通り名『桜』なんて皮肉なのだろう。

私の、大好きで、大嫌いな花だ。

桜が思い出させるのは、幸せだった頃の記憶と守れなかった『自分』の弱さそして一族の由来、呪いだ。

自責の念だけが心に燻り、私はまだ乗り越えられていないのだろうか。