京へ着いた私は、道を尋ねることにした。

怜「すいません、壬生への道を教えてください。」

町「いいけど、あんなところになんの用だい?危ないよ。」

怜「兄に会いに行くんです。」

町「そうか、あっちだよ」

怜「どうもありがとうございます。」



In front of 壬生浪士組屯所

ここに兄さまたちがいるのか。

怜「すいませーん。」

隊士「はーい、どちら様ですか?」

怜「土方歳三さん、いらっしゃいますか?」

隊士「失礼ですが、どういうご関係ですか?」

怜「入隊希望者とでも思ってください。」

隊士「はあ、こちらです。」

隊士「副長、お客様をお連れしました。」

歳「入れ」

怜「失礼します。」

歳「れ、怜!?」

怜「久しぶりですね。兄さま、こんの裏切りものがぁー、置いてかないって約束したよね。寂しかったんだから。馬鹿ぁ!」

歳「怜、ごめんな。」

総「怜!?いつ来たの?なんでいるのさ」

怜「追って来てしまいました。」

総「怜.....」

佐「怜ちゃんが来てるんだって!?」

平、一「怜!」

怜「佐之さん、平助、一さん。」

歳「怜、帰れ」

怜「いやです。兄さまのとなりにいます。」

歳「怜!わがまま言うんじゃない!お前は身体も弱いし、お前の手を血で汚したくないんだ。」

怜「それは無理です兄さま。私が『綾野』に生まれた時点で、そういう運命だったのですから。」