「リズ~~、ねぇ、リズ!」
先輩の呼びかけにハッと我に帰る。
どうやら憧れの犬との生活を妄想して
しまい固まってしまっていたみたいだ。
「何ですか?」
「何ですか?じゃないよ!来てるんでしょ?依頼!」
そう言って先輩はフォークを私に向けてくる。
肘をつくのは行儀が悪いと思うのだけれど。
「そうでした。こちらです。」
エプロンのポケットから薄い桃色の
便箋を取り出し、先輩に渡す。
薄い桃色からして依頼人は女の子だろう。
そう推測しながら紅茶を啜る。
手紙を開き1通り読んだのか、
先輩がふ~~~んと片まゆを上げる。
「最近はやたらめったら恋の願いが多いよね。女の子って恋しないと生きていけないの?」
