少しして、表彰式は終わった。 「日和先輩!」 「あ!港くん!来てくれてありがと!」 「俺のこと、撮ってくれたんですか」 「あーうん。ごめんね? 許可なく展覧会に出しちゃってさー」 「大丈夫です。 ほかの人なら絶対許しませんけど、 日和先輩ならいいです。」 「よかったー」 「嬉しかったです。 俺のことを題材にしてくれたことも、 俺の癖を見抜いてくれていたことも。」