萩野倫太郎(はぎのりんたろう)



私の元カレ。



「来てたんだね」



「うん、こいつが来たいって言うからさ」



何も変わっていない。



そう思ったのは、ほんの一瞬で。



彼の視線の先には

私より背が小さい制服姿の女の子。



1歩後ろにいる彼女の手は

しっかりと彼の手を握っていた。