そして一日また一日と過ぎていく。
明るく輝いていた太陽は軌道を外れて違う星へと旅立った。
光を一杯浴びずにいる氷室は、折角やる気になっていた夢を追いかける気持ちも、すっかり色褪せてしまい、また振り出しに戻っていた。
なゆみが居ないと元気も出てこない。
そんな時は、なゆみが持ってきたお茶を何度も飲んでしまうのだった。
「あー、上野原さん、斉藤はいつアメリカ出発なんだ。もう行っちゃったのか」
側を通ったミナに声を掛けていた。
「いえ、今週の土曜日ですよ。確か夕方4時のフライトだったかな。仕事がなかったら見送りに行ったんですけどね」
「そっか明後日か」
それまではまだ日本にいる。
氷室は無性に会いたくなってきた。
しかし実家の住所も電話番号も分からない。
それをミナに尋ねたくとも勇気が出ず、ミナが側を通る度に訊こうか迷っていると、挙動不審になって益々距離を置かれてしまった。
出発の前日も、氷室は勇気を振り絞ってミナからなゆみの電話番号を聞き出そうと何度も接近を試みるが、そういうときに限ってタイミングが合わず、客が押 し寄せたり、ミナは他の従業員に呼ばれたりと、ことごとく氷室は取り残された。
ミナがだめなら千恵がいたと、電話をすれば、ここでも川野が邪魔をしてきた。
タイミングが合っても、果たして訊き出せるかといえば、そうする自信もなく、氷室は悶々と過ごしていた。
明るく輝いていた太陽は軌道を外れて違う星へと旅立った。
光を一杯浴びずにいる氷室は、折角やる気になっていた夢を追いかける気持ちも、すっかり色褪せてしまい、また振り出しに戻っていた。
なゆみが居ないと元気も出てこない。
そんな時は、なゆみが持ってきたお茶を何度も飲んでしまうのだった。
「あー、上野原さん、斉藤はいつアメリカ出発なんだ。もう行っちゃったのか」
側を通ったミナに声を掛けていた。
「いえ、今週の土曜日ですよ。確か夕方4時のフライトだったかな。仕事がなかったら見送りに行ったんですけどね」
「そっか明後日か」
それまではまだ日本にいる。
氷室は無性に会いたくなってきた。
しかし実家の住所も電話番号も分からない。
それをミナに尋ねたくとも勇気が出ず、ミナが側を通る度に訊こうか迷っていると、挙動不審になって益々距離を置かれてしまった。
出発の前日も、氷室は勇気を振り絞ってミナからなゆみの電話番号を聞き出そうと何度も接近を試みるが、そういうときに限ってタイミングが合わず、客が押 し寄せたり、ミナは他の従業員に呼ばれたりと、ことごとく氷室は取り残された。
ミナがだめなら千恵がいたと、電話をすれば、ここでも川野が邪魔をしてきた。
タイミングが合っても、果たして訊き出せるかといえば、そうする自信もなく、氷室は悶々と過ごしていた。



