ウエイターに注文を済ませた後、なゆみは辺りを見渡した。
「混みだして来たね。あの席以外、全部うまっちゃった」
店の一番奥の窓際の席だけ誰も座ってないために、白いテーブルクロスが目立って浮かび上がって見えた。
「あれは予約席だろ。結構人気なんだなここ。連れてきてくれてありがとうな」
ジンジャの素直に喜んでくれる言葉が嬉しくて、なゆみは照れてはにかんだ。
そこへ、ソムリエが現れ、グラスと白ワインのボトルを運んできた。
こぽっとした丸さに、すらっとした細長い足が一本生えたように、透明でとても薄い厚さのワイングラスが目の前に置かれた。
次に独特のコルクを抜く音が気持ちよくポンと聞こえると、なんだかわくわくするようだった。
トゥトゥトゥとワインが注がれる。
二人はそれをじっと見つめていた。
あまりワインを飲んだこともなく、なゆみができるだけ甘くて飲みやすいのを尋ねてこれを薦められた。
「それじゃ乾杯しようか」
なゆみが嬉しそうに言った。
二人はグラスを持ち、「乾杯」と、耳に心地よいグラスが重なる軽やかな音を立てた時だった。
そこへ5人の客が店に案内され二人のテーブルの傍を横切っていた。
不意にそっちに目が行ってしまい、そしてなゆみの心臓はいきなり止まりそうになっていた。
氷室がそこに居た──
「混みだして来たね。あの席以外、全部うまっちゃった」
店の一番奥の窓際の席だけ誰も座ってないために、白いテーブルクロスが目立って浮かび上がって見えた。
「あれは予約席だろ。結構人気なんだなここ。連れてきてくれてありがとうな」
ジンジャの素直に喜んでくれる言葉が嬉しくて、なゆみは照れてはにかんだ。
そこへ、ソムリエが現れ、グラスと白ワインのボトルを運んできた。
こぽっとした丸さに、すらっとした細長い足が一本生えたように、透明でとても薄い厚さのワイングラスが目の前に置かれた。
次に独特のコルクを抜く音が気持ちよくポンと聞こえると、なんだかわくわくするようだった。
トゥトゥトゥとワインが注がれる。
二人はそれをじっと見つめていた。
あまりワインを飲んだこともなく、なゆみができるだけ甘くて飲みやすいのを尋ねてこれを薦められた。
「それじゃ乾杯しようか」
なゆみが嬉しそうに言った。
二人はグラスを持ち、「乾杯」と、耳に心地よいグラスが重なる軽やかな音を立てた時だった。
そこへ5人の客が店に案内され二人のテーブルの傍を横切っていた。
不意にそっちに目が行ってしまい、そしてなゆみの心臓はいきなり止まりそうになっていた。
氷室がそこに居た──



