「詳しく話してみろ」
なゆみは事の顛末を全て話した。
氷室がそれを全て聞いた後、ズボンのポケットから携帯電話を取り出し、誰かに掛けだした。
「もしもし、父さん? 俺だけど、この間教えてくれた宗教のことなんだが、そう、その話。それで被害者はどうなった? うん、うん、そっか。示談で解決したのか。 それなら話は早い。またもう一人、被害者が出たよ。多分同じ宗教だと思う。うん。そしたら、父さんの名前借りてもいいかな。わかった。ありがとう。それじゃ、用はそれだけ。えっ、わかったよ、その話はまた今度ゆっくり聞くよ。とにかくありがとな」
なゆみはぽかーんとその話を聞いていた。
「よし、話はついた。さあ、今からそこへ乗り込むぞ」
「えっ、あのどうなってるんですか」
「ああ、おれの父は弁護士なんだ。あの宗教の話、父から聞いてさ、お前と同じように被害にあった奴が居て、父が依頼を受けたんだ。裁判沙汰になるのを宗教側が避けて、話し合いで解決したんだとさ。その被害者はおかしいって自分で気がついて弁護士立てたから抜けられたけど、抜けたいって思ってもコントロールする奴が強いとなかなか一人では解決できないものさ。とにかく俺に任せろ」
「氷室さん、本当にごめんなさい」
「ほんとに仕方ないな、お前は。なんでもっと早く言わないんだよ。追い詰められるまで一人で悩みやがって。ほんとに目を離すと何をしでかすかわからないんだから。一生懸命なのもいいけど、時にはしっかりと周りのことを見ろよ。ほら、泣くな」
氷室はなゆみの頭を大きな手で包むようにくしゃっと撫ぜた。
なゆみはそれがとても嬉しくてすーっと不安だったものが抜けた気がした。
氷室を見上げると、そこには温かい柔らかな光ように、優しい目がなゆみを見ていた。
なゆみは事の顛末を全て話した。
氷室がそれを全て聞いた後、ズボンのポケットから携帯電話を取り出し、誰かに掛けだした。
「もしもし、父さん? 俺だけど、この間教えてくれた宗教のことなんだが、そう、その話。それで被害者はどうなった? うん、うん、そっか。示談で解決したのか。 それなら話は早い。またもう一人、被害者が出たよ。多分同じ宗教だと思う。うん。そしたら、父さんの名前借りてもいいかな。わかった。ありがとう。それじゃ、用はそれだけ。えっ、わかったよ、その話はまた今度ゆっくり聞くよ。とにかくありがとな」
なゆみはぽかーんとその話を聞いていた。
「よし、話はついた。さあ、今からそこへ乗り込むぞ」
「えっ、あのどうなってるんですか」
「ああ、おれの父は弁護士なんだ。あの宗教の話、父から聞いてさ、お前と同じように被害にあった奴が居て、父が依頼を受けたんだ。裁判沙汰になるのを宗教側が避けて、話し合いで解決したんだとさ。その被害者はおかしいって自分で気がついて弁護士立てたから抜けられたけど、抜けたいって思ってもコントロールする奴が強いとなかなか一人では解決できないものさ。とにかく俺に任せろ」
「氷室さん、本当にごめんなさい」
「ほんとに仕方ないな、お前は。なんでもっと早く言わないんだよ。追い詰められるまで一人で悩みやがって。ほんとに目を離すと何をしでかすかわからないんだから。一生懸命なのもいいけど、時にはしっかりと周りのことを見ろよ。ほら、泣くな」
氷室はなゆみの頭を大きな手で包むようにくしゃっと撫ぜた。
なゆみはそれがとても嬉しくてすーっと不安だったものが抜けた気がした。
氷室を見上げると、そこには温かい柔らかな光ように、優しい目がなゆみを見ていた。



