気まぐれ王子と自己愛姫


ピンポーン

ピンポンピンポンピンポーン



ん…?

誰か来た…?

出るのめんどくさいな…

…居留守しよ。



ピーンポーン

ピンポピンポピーンポーン



うるさいな…



ピピピピピピーンポーン

ピンポンピンポンピンポーン

ピーンポーン



あー!

もうッ!!



「はいはい、誰ですかー…ッ!?」

「…遅い」

「な、ななななな、なんで!?」



玄関に立っていたのはなんと利夏くん!!



「電車乗ってこないしLINEしても既読にならないから」

「あ、ごめん、LINEするの忘れてた…あたし今日休もうと思って…」



そういえばスマホ鳴ってた気がする…



「…具合悪いの?」

「あ、う、うん…まぁ…風邪、かな…?」

「ふーん…遅刻して学園行く気失せたから看病してあげる」

「えッ!?いや、いいよ!そんなに熱ないし!!」

「俺が1日付ききっきりで看病するとかちょーレアだよ?」

「いや、でも…」

「あ、ねぇそれパジャマ?可愛いね、ボタンの隙間からブラ見えてるよ」

「ひゃぁッ!?」

「お邪魔しまーす」

「あ、ちょっと、利夏くん!!」