「あれ、知り合いか?」
「……はい、一応。」

祐太の低い声。
何も、何も変わってはいない。
祐太に会えた。

「そうか。しばらく休憩だから、何処かで二人話ししてたらどうだ。良いぞ。」
「あ、はい……。」

眼が合わせられなかった。
それが、祐太だと信じられずに。

「祐太、何でここに……?」
「俺、実は修学旅行とか行ってない。」
「へ?」
「ダチも、皆生きてた。前の便が堕ちたんだ。それは、後でダチから聞いて……。」

俯いて頭を掻く祐太に戸惑う。
でも、どうして祐太は消えたの?
どうして学校にも来ずに……。

「その飛行機にな、知り合いがいたんだ。」
「知り合い?」
「……父さん。」
「お父さん?」

祐太のお父さんはパイロットだった。
祐太が旅行に行く前の便を、お父さんは操縦していたのだという。それで……。

「死んだ。父さん。もういないんだ。」
「でも、どうして祐太までいなくなったの?」

少し沈黙が開いて、彼はこう言った。

「おじさんがいたから、引っ越した。」
「おじさん?」