優しい吐息







「何で自殺しようとした?」

「孤独、だったから」

「孤独?」

「身体が勝手に動いたんです」

「失恋とか、テスト?」

「馬鹿にしてます?」

「すまない」



小さい岩淵さんをギロッと睨む

何だか、嫌な感じ

祐太の事、何も知らないくせに

私のことも、知らないくせに

どうしてこんなに入り込んでくるの?



「帰って良いですか?」

「まだ、ダメ」

「叫びますよ」

「…………送るよ」

「良いです」

「びしょ濡れだろ、俺達」

「それが?」

「二人のほうが自然」



親には学校って言ってる

多分、気付いてる

電話も来ただろう

退学かもしれない

それで、いい



「どうでもいいです」