優しい吐息







“ザーーーーー……”



流れるままに身体を流させる

冷たい所為か身体が固まる

それで、浮いていた

でも、身体が落ち着いて、

いつしか水の中に沈んだ



あ、死ぬのかな

このまま、流れて

その先に祐太がいれば良いのに

大好きだって、抱き締めて

泣いてくれればそれで良い

やっと死にきれる

それで…………



“ゴボボボボッ!!”



目の前は、暗かった

ただ、感じたのは

温かく包む、身体の感覚

心地よい、天使の迎え?

それとも、祐太……?