優しい吐息







キラキラと輝きながら流れる小川

瞳も反射した光で光る

吹いた風が頬を撫でる

ゆっくりと眼を閉じた



「祐太……」



どうして、見つからないんだろう?

どうして、離れたんだろう?

小川の一方通行な流れを

私はずっと見ていた

死んでない

あの人は、何処かで待っててくれてる

きっと、探し出してくれるのを



“ザーーーーー……”



そう思っていたら、何時の間にか

腰の辺りまで川に浸かっていた

無意識のうちの自殺行為

そこまで彼を信じていないの?

いや、違う

孤独故に身体だけが反応して動いてしまう

正直な自分

嘘吐きな心

でも、このままでも良いかもしれない

君の元へ、風になって……