「俊~。」


朝はいつも麻木 俊(アサギシュン)を呼びにいくことから始まる。


小さい頃から朝が苦手な俊を起こすのは私の役目だった。


それは今も変わらない。


ただ、変わったのは部屋に鍵をかけていること。


そのせいでなかなか起きてくれない。


「俊、早く起きないと学校に遅れるよ!」


だんだん私もイライラしてくる。


毎日毎日起こしに来てるのに一度も起きたことがない。


それどころか学校を遅刻するのは当たり前になってきてるし。