俊は舌打ちして、すれ違い様私とぶつかっていった。 そこまで強くなかったけど、不意にぶつかられて体勢を崩した。 倒れる! と思ったのに、築山が支えてくれたお陰で倒れずにすんだ。 「大丈夫か?」 「うん…」 「立川、お前麻木に何かしたのか?」 「…してないです。」 もう俊はいない。 どうやったら前の俊に戻るんだろう…