忘れ物を取ったらすぐ出ていくと思ったのに、築山は出ていかない。 私の前の席に座って、手を出してきた。 「何?」 「二人でやったら早いだろ。」 まさか手伝ってくれるとは意外だ。 確かにこの量を一人で終わらせるのはかなり大変そうだったから、手伝ってくれて助かる。 「お願いします。」 「ん。」