高嶋さんはもっと力を入れて踏んでいるのか、先輩の口から苦しそうな声が聞こえた。


「あかね、ごめん…許してくれないか?」

「じゃーいつものようにお願いしてみたら?」


いつものようにってなんだろう…。

先輩は自分の手の上にある、高嶋さんの足を優しく少しだけ持ち上げた。

そして、上履きを外しハイソックスを脱がし始める。

まさかと思ったがそのまさかだ。

先輩は高嶋さんの足を舐め始めた。

高嶋さんは顔色一つ変えずにその光景を見下ろしている。

先輩は優しく丁寧に舐めている。

その時、高嶋さんが先輩の舐めている足で先輩の肩を蹴った。

その勢いで先輩は足から顔を離した。


「足、濡れちゃったからちゃんと拭いてよね?」

「わかってるよ」

「お願いの言葉は?」

「あかね様、愚かで見にくい僕をお許しください」

「それから?」

「僕は一生あかね様の虜であり、お側におります」

「よく出来ました」


先輩は高嶋さんの足をタオルで拭いている。


「あつきってさ、ドエムだよね?」

「あかねだからして欲しいんだよ?」

「でも学校でやってほしいって言われた時はビックリしたよ」

「でもその方がスリルがあってたまんないんだよ…」

「学校の王子様が実話ドエムってみんなの夢壊れちゃうね。」


2人は笑いながら話している。