そして辺りは灼熱に包まれた
でも熱いと感じたのは一瞬ですぐ何も感じなくなった。

途端に周りがうるさくなった。
燃える音、遠くから聞こえるサイレン、沢山の人の声
そして誰かの泣きけぶ声

私はその声に惹き付けられるかのように近づいていった。

炎の中声のする方向に進んでいくと1人の女の子が泣いていた。
その子の傍には2人の男女が血を流し倒れていた。






私はこの状況を知っていた。
これは私が両親を殺しにした時の記憶だ。

そして私は気づく。私の足についたのは両親の血であることに。