私の存在価値

〈 響side 〉

響「待て、夢音っ!!」

夢音は叫ぶ俺達の声を聞かず奴らの後に続き歩いていく。

楽しかった。ありがとう。

その言葉を最後に俺達から顔を逸らした彼女の顔は
涙を堪えているようだった。

そして夢音は於実さん4人が来た後すぐ、奴らの車に乗り込んだ。

奏「夢音!!おい!!夢音っっ!!!」

奏汰が叫ぶがその気持ちも断ち切るように力強くドアが閉められた。

「僕の…せいだ……。」

そうポツリと呟いたのは由宇だった。