春 〜Hikaru & Yuna〜

「うほーーー!小さいねぇ!
お母さんになった気分だよお」



「お前男やん」



「シーッ!それにしても光の関西弁落ち着くよねぇ。標準語卒業したら?」



「やっと使い分けられるようになってん」



「おー!パチパチ。ねねね、お嫁さんどれ?」



光から抱っこ紐を受け取りながら興味津々そうに聞いた。



「あぁ、…」



「待って。赤ちゃん見て当ててあげる」



「どっちやねん」



愛菜を抱っこして頬っぺた同士ををスリスリしたり、とても可愛がりながら考えた。



「うーーーん。…分かった!この子でしょ!!」



私たちと愛菜を交互に見て勢いよく肩を掴まれたのは私だった。



「へーすごいやん。似てる?」



「うん!目とか口は光似だと思うんだけど、なんていうか、天使感がそっくり!」



女神様みたいだね、と付け加えて抱っこ紐を光に返したmako。



すると今度はmakoの後ろから女性の声がした。



「マコちゃん、ここにいたのね…って、あら、光くんじゃない」



makoのお母さんだろうか?


光を見て驚いた。



「見つかっちゃった。今日ね、あおいんのママとデートなの」


あおいんって。
元カノのお母さんってこと…。



「…お久しぶりです」



「本当、久しぶりね。元気にしてた?」



「…はい」



「元気そうな女の子ね。光くんに似てるわ。あなたも苦労してるのよね。こんな立派になって…」



光の全てを知るような眼差しで光の頭を撫でたその人は、負けちゃだめよ、と残してmakoと2人で去ってしまった。



makoは去り際、手を合わせてごめんねと言った。



気まずさがピークだった。



『光…大丈夫?』



いつまでも2人の背中を見つめる光に声をかける。


「ん。ごめん。俺、ベンチで座ってるから3人で回って来て」



『…分かった。なんかあったら電話してね』