春 〜Hikaru & Yuna〜

目的のショッピングモールに到着すると光が抱っこを交代してくれた。



マスクをしていてもイケメンオーラを隠しきれず結構目立っていた。



雑貨屋さんや服屋さんを順番に回っていると、前から全速力で走って来る男の人が目に入った。



「ひかちゃーん!!!」



帽子を目深に被り、マスクを装着した彼は光を横から抱きしめた。



『えっ?』



「誰?」
「知り合い?」




愛菜を抱っこしてるから横からなんだろうけど、男と男が抱き合う姿は異様な光景だった。



「うっわー!かわいいいいい!!抱っこさせて!」



完全に取り残された私たち女3人はポカンとしていた。



「危ないやん。転んだらどうするん」



『えっ!?』


「「か、関西弁?」」



「ごめーん!わら。こんな偶然ないじゃん!やっぱ目立つよねー。遠いところからだったけどすぐ分かったよ〜」



「マコも相当目立つ。それ変装なん?ピンクピンクピンク。目がチカチカするわ」



確かに彼はピンクの帽子、ピンクのパーカー、ピンクのマスクと、ピンク尽くしだ。



ところで…。



『…どちら様?』



「あ、ごめん。忘れてた。マコ。あのー、ほら、ニューハーフの」



『……はい?』



「は!?」
「なんて!?」



「どもー!光の数少ない友達のマコだよ〜。よろしくね!」



マスクと帽子を軽く外して顔を見せてくれたmako。



本物だ…。