春 〜Hikaru & Yuna〜

トミが帰って来てから、千紗が今の出来事を大事件のごとく話し出した。



真後ろに光がいるのに!!



私はキッチンでムカムカしながら料理している。



ダイニングテーブルに座って盛り上がる2人の後ろにあるベビーベッドで愛菜とじゃれあう光。



「ママの顔怖いねー」



なんて言いながら。



誰のせいだよ!!



「うぎゃあ、うぎゃあ…」



泣き出したし!!



「オムツでちゅかねー。替えましょうねー」



軽々と抱き上げて寝室へ行ってしまった。



オムツの替え方知ってんのかな。



料理を中断して私も寝室へ行く。



「はいー足上げるからねー」



なんだ、出来てんじゃん。



「はい出来た。キレイになってよかったねー」



泣き疲れたのか、キレイになって安心したのか、愛菜はスヤスヤ眠った。



『はぁ…もう2度とあんなことしないで』



寝室に愛菜を置いて私たちはリビングへ出た。



「いいじゃん別に。減るもんじゃないし」



今日もやっぱり常温の水を飲む光。



『そういうことじゃないでしょ!?大体、常識ってもんが欠如してるのよ!』



トミと千紗がいる前で説教を繰り広げる。



困った顔で2人に笑いかける光は全然反省していないようだった。