春 〜Hikaru & Yuna〜

「で」
「最近どうなの」



大学にて。


いつも光についての会議を繰り広げるのはラウンジだ。



『どうなのって、何が?』



「彼氏だよ!」
「大事にされてんの?」



『……分かんない』



「なにそれ」
「今までと変わらない?」



『ううん。ホテルに行かなくなった。
普通のカップルみたいに、お出かけして、私の家でまったりして、なにも進展がない』



「光くんの家は?」
「行ってないの?」




『うん。散らかってるからって断られる』



「片付けろよ」
「違うな。そりゃ二股だ」



『やっぱそう思う?』



「………」
「携帯見ちゃいなよ」



『それは…なんか怖いじゃん』



「なにが?」
「証拠を握りしめて別れさせちゃえばいくない?」




そんなことしたら、関係が終わってしまう。



「それか、」
「結奈から振っちゃえよ」



え……。



『なんでよ』




「疑いながら付き合うのって苦痛じゃない?」
「てかそれ恋人なの?」



『…………』




「まぁさ、次のデートで聞いてみれば」
「ガチに真剣にね。じゃないと結奈が辛いよ」