春 〜Hikaru & Yuna〜

side 結奈



急に光が求めてきてびっくりしたけど受け入れた。


久しぶりのことで、なんだか昔を思い出した。



まだ、セフレだったあの頃を。







『千紗、トミ、相談があるんだけど』



トミ「なに?」
千紗「どうした?真剣な顔してぇ」



『私、あれから山城光とセフレなの』



「は?」
「ん?」



『結構な頻度でホテル行ってるんだけどさ』



「え?」
「うんうん、それで?」



『私、光に恋してるっぽい。どうしたらいい?セフレからの発展ってないっていうじゃん』



「…」
「あーそうだねぇ。無理じゃん?」



『そこに愛がないのはわかってるの。でも、最初に痛いって言ってからはちゃんと優しくしてくれるしね、会いたいって言ったら必ず来てくれるの。寝不足でクマが出来てても』



「…」
「ただのヤリモクじゃん?男ってやるためならなんだってするっしょ?」




『でも、彼女、いるっぽい』



「…ちょっと待て」
「…」




「最初からあたしは理解できてない。整理させて。山城光って、あのクラブの彼でしょ?そんで、Yかもしれないって言ってたあの彼でしょ?そんなイケメンとあんたがセフレなの?」



トミが眉間にシワを寄せながら整理した。



『…そうだよ』



「……なんで?」



尚も眉間にシワが寄っている。



『なんでって…流れ…?』



「あのイケメンが野獣ってこと?」



『いや、それは知らないけど』



「………上手いの?」



…………………。




『「は?」』



千紗と私は目が点になる。



「あの顔だもん。モテるでしょ。てことは毎夜毎夜結奈は鳴かされてんのかなーって」



『変なこと言わないでよ。上手いけど、別にそういうんじゃない。
ねぇ、でどうなの?』




「なにが?」



トミってば全然話聞いてない。



『だから!
好きになっちゃったの!』



「あー、それね?いやー、ないでしょ」



バッサリ。



「セックスしたいだけなんだもん。そうじゃなけりゃとっくに付き合ってるよ」
「そうそう。
セフレって、だからセフレなんだよ」



………。



友人2人から諦めろと言われてゲンナリしていたのに、まさか成就するとは思わなかった。



でも、本当はあの時の告白、私じゃない誰かに向けた言葉なんじゃないかな、とも思ったんだよね。