春 〜Hikaru & Yuna〜

気が付くとそこはベッドの上だった。


顔を傾けると村井さんがいた。



「おおぉ、山城くん。おはよう。気分はどうだい?どこか痛いところは?」



先輩たちの助言を聞かずに倒れるなんて、最悪だ。


自己管理ができていない。



「…すみませんでした」



「うんうん。山城くんは真面目だけどすこーし頑固なところがあるよね。もちろん悪いことじゃあない。
いやけどね、場合によってはその頑固さが人の迷惑になることもある。真面目なのはいいことさ。でも君は、真面目すぎる。もう少しネジを緩めてあげないと、君が耐えられなくなってしまうよ」



ごもっともすぎて何も言えない。




今回の原因は俺の見栄だ。


どれだけの人を困らせたか分からない。


本当に最悪だ。



「今日から、あー、少し休みなさい。
有給扱いにしておくから、1週間くらい、ね。
そうしないといつか取り返しのつかないことになるよ。この会社には君が必要なんだよ」



聞こえのいいように言っていると感じた。



今は邪魔だから来るな、と。


そう言われている気がして。


異議を唱えることなく頷いた。