春 〜Hikaru & Yuna〜

赤ちゃんってあったかいなぁ。



思いながら目が覚めた。


まだ外は薄暗く、明かりがないと躓いてしまいそうだった。



愛菜の下からそっと腕を抜き、生え揃わない髪を撫でてリビングへ行く。



熱はまたある気がする。

でも仕事には行かないと。


2人が起きないようにキッチンと寝室を隔てるドアを閉めて簡単なご飯を作ってから家を出た。



駅のトイレでクマ消しを塗りたくって電車に乗り込む。


今日はいつもより眠くない。


きっと眠りが深かったんだと思った。



夢すら覚えていないくらい。