春 〜Hikaru & Yuna〜

「なぁ優輝。こんな俺からの最後の頼み聞いてくんねぇか」



「最後ってなんだよ。話聞いてたのかクソガキ」


これ以上は関わらない方がいい。



この気持ちは変わらないんだよ。



「可能であれば、優輝が葵を幸せにしてあげてほしい。俺みたいに一生を捧げろなんて言わないから、どうか、辛いことがあったら慰めるとか、一人ランチするとか言い出したら一緒に行ってあげるとか、そんなことだけでも、優輝に託してもいいか?」




「………」





「………」





「…いいのか、それで。
仮に俺があいつと付き合うなんてことがあったとして。
俺との間に子どもができても。
後悔、しねぇのか」




「俺には子どもがいる。
後悔はしない。その代わり、そんなことになったら俺はお前に一生分の感謝を謳う」




「そか」




「優輝、もう、来ないで」




「分かったよ。でも最後に一つだけ。

お前すげー頑張ったな。これから先何があっても、俺の自慢の弟だ」



最後に追い打ちをかけてくる。



ぶっ飛ばしたくなるくらい涙が溢れて止まらない。



「ありがとう……葵のこと、よろしく…お願いします」




「任せろ!」