春 〜Hikaru & Yuna〜

『もしもしー?どったのー?』



マコだ。



「話がある。今時間あるか?」




『あー、あおいんの話もまだ聞けてないんだよね。でもまぁいっか。どうせ同じ話でしょ?』



葵もマコに話そうとしたのか。



「俺はまた、傷付けたよ」



結奈に話した時と同じように全てを話した。



うん、うん、とゆっくり聞いてくれたマコは、話し終えた俺にこれだけ言った。




『ひかちゃんは何も悪くない』




その言葉に泣きそうになるが、堪えた。




「俺な、何もできんかったよ」
「葵は今1人かもしれんのに、俺には支えてくれるっていう子がおる。卑怯やと思わん?」



最近は大阪弁と標準語を使い分けることができていたのに、感情が乱れると不安定になってしまう。


葵といるときはなんとなく大阪弁で喋ってたけど。



『ひかちゃんは立派だよ。自分の身を呈して守れたじゃない。葵はその嫌がらせの犯人からは何もされてないんだもん。すごいよ』