「ああ、まぁ。紅さんごめんよ!もっと強くやめさせるべきだった!」

二人してペコペコ謝っている姿は、とても会長と社長には見えない。

「恥ずかしい親子だな。紅をそこらへんのバカ女と一緒にすんな。」

いつの間に来てたの?

『おかえり、永久。いつ来たの?』

永久は私の頭にチュッとキスをする。

親の前で恥ずかしい!

「ごめんな、バカな親で。」

そう言って、永久は私の顔をのぞきこんでくる。

『ううん、私も失礼なこと言っちゃったし。永久のお父さんは永久が心配だっただけだから、気にしてないのよ。永久のお父さんだもん。ステキなお父さんでよかったわ。』

「紅ちゃん~!」

お父さん泣いてる…。

あっ、瀬高さんに頭叩かれてる。