『好き。永久が好きだよ。』

正直になりたいと思った。

こんなに一生懸命伝えてくれた永久に。

『永久…?』

なんか、固まってる?

放心状態で私を見てる。

そして…じわじわ顔が真っ赤になったかと思ったら。

痛いくらいに抱き締めてきた。

「紅っ!好きだ…好きだ。大好きだ。こんなに愛しく想えるのが、紅で嬉しい。離れたらオレ、狂うからな。覚悟して傍にいろよ?」

涙声の永久に、私まで泣けてきちゃって。

私も一度諦めた愛しい永久と一緒にいれるのが、嬉しくてしょうがないよ。

そんな想いを胸に、さらに強く永久を抱き締めた。

夢じゃないことを実感できるように。

「今すぐ籍入れるぞ!」

そんな声に現実に引き戻される。

『いやいや、早いでしょ。』

「早くねぇよ。早く紅をオレの奥さんにしないと、落ち着かねぇ。紅の気が変わったら困る!七世をオレの息子にしたい!」

変わらないわよ。

でも、七世のことをきちんと頭にいつもいれてくれる永久にほだされて結婚するのも…時間の問題かもしれない。


end