あの時君が伸ばした手は

お礼を言って、手の中のチョコを見る。

一粒の幸せってなんかで無かったっけ?
今そんな感じだ。


僕はチョコの包装を解き、チョコを頬張った。

甘い風味が口全体に広がる。

「おいしい。」

お腹が空いていたからかもしれないけど、いつものお徳用チョコよりおいしく感じられた。

「良かった。」

彼女は笑ってチョコを頬張る。

教室にはチョコとキンモクセイの甘い香りが漂う。


僕はもう黒板なんか気にしていなかった。