あの時君が伸ばした手は

7時になったので教科書なんかを片付けて自分の教室に行った。


中に入ると黒板の端に諸星さんがいた。

ハッとこちらに気づくと黒板消しで何かを消した。


「川本君。まだいたんだ?」

彼女はフワリと笑いかけた。

「諸星さんこそ。日直だったっけ?」

僕は自分の席に着きながら訊いた。

外は真っ暗だった。