あの時君が伸ばした手は




白くて何もない空間。


僕はそこにいた。

周りを見渡すと一人の人影が見えた。


諸星さんだった。


高校の制服を着た彼女だった。


手を後ろに組んで向こうを向いている。


「諸星さん!」

遠く離れた所から僕は叫んだ。

でも彼女は振り向かない。