あの時君が伸ばした手は

「たまにああなるんだ。相当諸星さんの事気に入ってたみたいで。」

ため息をつきながら椅子に座った。

「過去に囚われたらダメだよな……。」


「……やっぱりお前もそうなのか?」
僕が口を開くと岡田が僕を見た。


「どういう意味だ?」


「さっき隅田さんに会って諸星さんの件は自殺で片付けられるって聞いた時、隅田さんと俺は納得出来なかった。

だから俺、隅田さんに言ったんだ。
一緒に捜査しようってね。

そしたら隅田さん、諸星さんの事もう忘れたいって……。

岡田、お前もそうなのか?」


岡田はしばらく目を閉じていた。