あの時君が伸ばした手は

「そんなこと今はどうでもいいでしょ?早く掘りに行くわよ。」

「あ、うん……。」


用務員のおじさんからスコップと軍手を貸して貰い、キンモクセイの元へ向かった。

キンモクセイはひっそりとそこにあった。

「ここ。この辺りに埋めてたよ。」

用務員のおじさんが指した所は、昨日夢で諸星さんが立っていた場所だった。

「ありがとうございます。」

僕と桐谷さんはそこを掘り始めた。